絵を見ることが好きでした。最近は自ら描くことにはまっています。その他趣味が多いので、経験したこと、感じたことを表現していきたい。

円空と木喰仏展
  今、美術館「えき」で円空・木喰展をしています。11月7日(土)〜29日(日)です。以前NHKの番組で二人の作った仏様を見て以来、大好きになったので、是非会いに行こうと思って、ついでもあり、初日に出かけました。やはり結構な人数の人が来られていました。解説もあるようでしたが、お聞きする時間がなく、自分なりにまわってきました。円空は32歳から亡くなる64歳までに12万体もの仏像を作ったとのこと。木の端で作ったものもたくさんあったし、木の穴の中に仏像を入れて作ったり、木の中に切れ込みを入れて仏様のように作ったり、自由自在だ。荒々しい中静かに見守る視線が素晴らしい。
 木喰は62歳から80歳で1000体、90歳で2000体つくり、93歳で亡くなっている。特有の頬が高い微笑をたたえている仏様である。前に立つとこちらもつられて笑みが生まれてくるのである。
 二人は庶民の中に入り、人々は彼らが作った仏様を抱き、さすり、祈った。子供たちのおもちゃになっているものもある。そんな風にされても二人はきっと怒らないで、笑って見守っているだろう。いえ、そうあって欲しいと思っているに違いない。遠くから静かに手を合わせる仏様もいいが、こんなに人々に近くあり、人々にとってはいつも一緒に苦しみを分かち合い、ともに悲しみ、ともに戦ってくれる気がしたのではないだろうか。
ありがとう!と心から言いたい。

アトリエ展
 今年2回目のアトリエ展を10月29日から11月3日まで行いました。今回のテーマは「見慣れた風景」でした。風景は今まで余り描いたことがなくて、自分なりに考えた風景?を今までと違う描き方をしてみようと思いました。最近訪れたところ、写真集で見てきれいだなと思ったところ、もう一つは朗読でよく見慣れた絵本の風景。絵本の絵ってなんかいいですよね。ふんわりしていて夢を見ているようで。そんなところから描きました。更に今年は大鹿村の柳さんの切り絵、藤城清治さんの影絵に痛く感動し、かなり影響を受けました。そんなところが出ていると思います。
 先ずその切り絵のような影絵のような絵がかけないものかと思い、写真集を見ていたら、私の好きな棚田の風景があり、海が見える棚田を言うことで玄界灘の棚田を描いてみました。



          091106.jpg  夕日の棚田   大きさは10号 


 次はこれも友人のご主人が出された写真集の中から尾瀬沼の風景を描いてみました。これははっきり描くのではなく、少しボンヤリと思いましたが、余りうまくいかなかったように思います。でも来て下さった方の中には「尾瀬の雰囲気が出ていてこれがナカナカいい」といってくださる方がおられました。

        
091103.jpg尾瀬沼の夜明け  大きさはサム


 次は夫と大変な思いをして登って拝見した日本一危険な国宝鑑賞の、三徳山の投入れ堂です。
1300年前崖の下に役の行者が投入れて作ったといわれているが、本当のところは分かりません。
        


        
091102.jpg三徳山投入れ堂 大きさはサム 


 次は絵本の絵を描いてみたいと思い、いろいろ試してみましたが、大変難しく、これはかなりの技量がいることがわかりました。ある程度完成されたものを持っていないと描けないものだということがわかりました。途中絵の仲間に「小林幸子?」といわれました。なるほど!
       


       
091101.jpg雪の女王  大きさは6号
 
 
 次も絵本に近いかもしれませんが、バリの木彫りの女の人をハスの中に沈めました。祈りのような格好をしています。ちょっといみしんのタイトルをつけました。

        
      
091104.jpg星の降る夜に  大きさは6号


 次は砂漠で裸足の女の子が走ろうとしています。小さい頃の私かもしれません。途方もなく大きくて広い砂漠の向こうにかすかに光が見えています。希望の光が・・・・。そこに向かって今走っていこうとしています。日本中の、いえ世界中のこどもたちにとって今希望が持てるような世の中であって欲しいですね。

      
        
091105.jpgワーイ  大きさは20号
  

  お忙しい中、つたない絵を見に来てくだった皆様、本当にありがとうございました。

  
 


三徳山投げ入れ堂
 先日夫が「あのがけの下に立っているお堂があるところに行ってみたいなあ。」と言ったので、思い切って出かけることにした。やはり高速代を考え、日曜日に出かけ、翌日は高速を使わずゆっくり帰るという計画を立てた。
 このお堂は鳥取県の三徳山にある投げ入れ堂で、私は若い頃一度行った覚えがある。紅葉の頃に見たあの姿は感動的だったのを覚えている。
 その前に蒜山にある日本一の石鳥居を見に行こうということで、そちらを周って行ったのであるが、なかなか探すのが大変で、茅部神社の近くにあり、農作業をしているおばちゃんたちのとなりにあった。なかなかのもので、安政7年当時日本一であった多賀大社を見た当時の領主がこれに勝つものをと言うことで作ったらしい。高さ当時は13.8mであったが、何度かの補修で10.65mになっているとのこと。

        090901.jpg日本一の石鳥居

 三徳山というのは修行の場で、木の根や岩がいっぱいで、くさりを使ってよじ登るところも有る。1300年前、えんの行者が法力を使って足を踏み入れることが困難な崖の下に木材を投げ入れて作ったと言われている。そのためそれを「投げ入れ堂」というのであるが、どのようにして作られたのかは本当のところは今でも分かっていない。三徳山に入ると「日本一危ない国宝鑑賞」と書いた旗が上っている。勿論国の重要文化財である。世界遺産へという運動もあるらしい。
 投げ入れ堂まで登山しようと入山の手続きに行くと、「ここ死亡事故が多発しており、靴のチェックをします。」といわれ、夫は合格したが、私はダメと言うことで、わらじをはいて登ることとなった。なるほど滑らないのです。初体験でしたが、なかなかよいものでした。登山の無事を祈るたすきをいただき、それをかけ、軍手をはめ、リュックは出来るだけ軽くしていざ出発。一人でこられた方に「一人での入山は禁止です。」と断っていた。そこまでするのかと余計不安になったが、ここまで来て帰る訳に行かない。気の根っこは硬く、昨日雨が降っていたので滑りやすいのではないかと思ったが、わらじのおかげもあるが、意外にすべらない。ただ、足の長さにあわせ、足のやり場をよく考えて行動することが必要で、行き方が2通り有る場合にはよく考えて行ってもそこは運という場面も有る。軍手をはめた手で回りの木の根っこや石や枝をつかみながら這いつくばって登る。
 途中いくつかのお堂があり、靴を脱いで上がり、周りの風景を眺めて一休み。風が強い。お堂の周りにある板場は狭いので、一瞬フーとなったが、風景は素晴らしい。


     090905.jpg一休みして上ったお堂から見た風景

鐘楼もあった。その横からくさりを使って登るくさり坂。その岩の上は涼しい風と見晴しは最高。小さいお堂もある。いくつかをみていよいよ投げ入れ堂が現れる。凛々しい。感激!!!!!!1300年も前によくこんなところにあんな格好良く、素晴らしいお堂が立てられたものだろう。法の力を使わなくては出来ない業である。木材をどうやって運んだのだろう。今だってこの修復には困難をきたしているというのに。 感心。
 下山も大変。前向きに下りられないところが多い。後ろ向きにこわごわ足を運ぶ。何と夫は平気で前を向いてスタコラサッサと下りるではないか。さすが男だ。所要時間往復1時間20分。わらじを脱ぎ、足を洗って、たすきを返して終了。

    
      090903.jpg 大きな鐘楼で鐘をつくとゴーンときれいな音色。


  090904.jpg登山道近くにあるお堂

  090902.jpgこれが投げ入れ堂


 三徳山は三朝温泉の近くにあるのだが、急な思い付きだったので三朝温泉は取れず、お宿は近くの浜村温泉に宿泊。海岸沿いに有るので海の幸が豊富。食べきれない量の料理。直径2mある釜風呂を予約無しに空いているときに使え、使用中という札だけでプライベートな空間になる。おまけに近くの丘には公園があり、日本海を見渡せる。夜にはイカ釣りの灯りがきれいだった。そしてひなびた温泉のふんいきが楽しめる外湯や飲み屋もある。そしてこんなかわいい貝殻観音も見つけた。


   090907.jpg宿の近くの丘。見晴らしは最高
  
   090908.jpg貝殻観音かわいい!


帰りは白兎海岸と白兎神社。鳥取砂丘に立ち寄り、餘部鉄橋を見て出石でそばを食べて一日を満喫して帰る。因幡にしろウサギの話のもとになった海岸と島。かわいいウサギのオブジェがいっぱいある白兎神社。手を洗おうとすると「大黒様はあわれがり・・・・・」の歌が流れる。赤膚になったウサギがからだを洗った池やまことしやかな神話の世界を楽しめた。餘部鉄橋はまだまだ。もともとの鉄橋の横にコンクリートの一部が出来ているだけで、下は徐行の指示が有る。出石そばは「さらそば」と言うものを食べた。5皿あり、結構おなかが膨れた。味は風味もよく、腰があり、とても美味しかった。急に思いついて出かけた割にはなかなか運がよくいろいろ楽しめたかな。



   

大鹿村
 先日の連休で長野県の大鹿村に行ってきました。日本一美しい村ということで、柳さんがきり絵にされた作品を見て一度行ってみたいと思っていたところです。  休日の高速代は1000円ということで、連休を選んだが、やはり行きは渋滞に何度か引っかかり、6時間かかってしまった。帰りはまったく引っかからず、3時間45分で帰れた。自宅に入ったところで大雨。ラッキー!
 松川ICから大鹿村までも道のりはくねくねと何度も山を越えて行ったような気がする。途中ほとんど車にも合わない。大丈夫だろうかという思いながら車を進めた。大鹿村は山又山に囲まれ大きな川沿い(鹿塩川、塩川、小渋川、青木川)にできたきれいなところだった。昼食は若い夫婦がやっている山の中腹にある「するぎ農園」で手打ちそばを食べた。ブルーベリー農園もやっていて、ブルーベリー狩りもできる。周りには畑もあり、いろんな野菜を手づくりしていて、それを使って食べさせてくれる。
 急に思い立って行ったので、着いてすぐに宿を探した。観光客はほとんど見当たらないのに宿はみんないっぱいで、唯一温泉宿が空いていた。塩泉で、塩川のせせらぎというより激流に近いような水量も多く、流れもかなり激しい川の音を聞きながら入る温泉は透明でつるつるして気持ちよかった。一日目は宿の近くのウオーキングコースを散歩した。風もありすごく涼しい。海と同じ塩分の塩川の水を汲み、炊いて山塩を作っていた。山で塩が出来るとは珍しい。川魚料理が美味しく、特に秘伝のたれで煮込んだという鯉の煮物や鮎の塩焼きは絶品だった。鹿肉もいろいろな料理で出てきた。まったく臭みがなくこれも美味しかった。夜はもちろんクーラーなどなくても涼しくて快適だった。夫はよく眠れたらしいが、私は川の音がすごくて、珍しくはじめ眠れなかった。でもそれにも慣れるといつの間にかぐっすり。
 翌日はアルプスを見られたらと思い、ビューポイントが描かれているポイントに行ってみたが、お天気がもう一つだったので、見えなかった。でも途中鹿や牧童犬?にあえた。さすが大鹿村。お天気も崩れ雨が降り出したので下りようとした時、山の写真を撮っている人に出会った。アルプスが見えないなら帰ろうという私たちとは違う。確かにこの山の雰囲気だけでもいい感じではある。山に雲がかかっている感じもナカナカよいものだ。そのあと、中央博物館に行き、中央構造線なるものを知りました。恐竜時代に出来た大断層で、西南日本を横断している。内側は石灰岩系統、外側は花崗岩系統でできているらしい。大鹿村は特にその博物館の上はその中央構造線が通っているとのことで、この両方の石がたくさん見られる。川の石も西側と東側とで白、緑色とくっきり分かれる。この断層の断面を剥ぎ取って実物を標本にして展示されていた。石も分けて実物を展示されている。川を隔てて向日岸にこの断層地形が見られる。丁寧に説明してもらえ、興味深かった。「屋久島は花崗岩で出来ていると聞いたが、この構造線がそこまで続いているのか」と質問してみたが、あれはもう少しあとにできたものだとか。この構造線のために地震がおきやすいということも1億年前のことで古いものなのでそういうことはないらしい。
しかし、青木川の向こう側の山の山崩れで多くの人が亡くなる事故があったらしく、そのときの様子と防止の為の工事の模様が展示されていた。夫はこの断層一つ一つにアンカーを打ち込む方法を現場の看板に書かれてあったのをしっかり説明してくれた。確かに大雨のあとは落石事故や山崩れがおきやすそうな風土であると思った。ろくべん館には生活が分かる農具や歌舞伎の衣装が置 いてあり、柳さんの切り絵もある。ビガーハウスに寄って柳さんにお会いできたらと思ったが、もう引退されていてそこにはおられないとのこと。お会いできなかったが、柳さん作の切り絵があちこちにあるのでお会いできたような気がした。
 お天気も雨が降りそうなので、大雨にならないうちに帰ろうということで、お昼には大鹿村をあとにした。又機会があれば、春の桜の頃か、多分全山紅葉になったらきれいだろうなと思う秋に又来たいなあと思う。

090701_20090726100320.jpg塩川の流れ

090702_20090726100452.jpg塩川の水を炊いて塩を作っているところ

090703_20090726100607.jpgネット越しに中腹で見た風景、ため池が見える

第62回全関西行動展とアトリエ展
 5〜6月関西行動展に2回目の入選を果たしました。ここで、大阪展にも展示された作品を見てください。
(大阪展は5月に大阪市立美術館で、京都展は6月に京都市美術館に展示していただきました。)


090701.jpgタイトルは「揺れる」サイズはF130号
 
 前回より心理状態は揺れているのですが、色合いが明るくなり、動きが出てきたと言われました。どんな風に見えるでしょうか?

そしてアトリエ展も6月に行いましたので、見に来ていただいた方には大変ご迷惑をおかけしました。
作品は次の通り。今回のテーマは「集う」です。
先ず次の作品は牛の絵です。今朗読で高村光太郎の「牛」を学んでいますので、その中からタイトルを決めました。


090702.jpgタイトルは「人をうらやましいとも思はない牛」サイズはF6号

次はごまあざらしです。可愛いと思い、一日で描いてしまいました

090703.jpgタイトルは「氷の露の集まり」サイズはサム

 次はシャボン玉と女の子の作品。北の国の酷寒の地で冬にシャボン玉をするとこわれにくく、中に雪の結晶が出来るという映像をテレビで見ていて「すごくきれいだなあ」と思い、目に残っている残像でイメージしました。女の子二人はどのように見えますか?メルヘンチックという感じに仕上げました。透明感はでていないなあ。難しい!

090704.jpgタイトルは「冬のシャボン玉」 サイズはF6号

次はテッセンと山野草の絵です。家族で行ったふるさとの山野草と兄や姉といったバラ園にあったテッセンを集わせました。どちらもきれいですが、それぞれのよさがありますね。中にある白いものは縄です。ロープで鳥のイメージを作り、鳥に優しく育まれているイメージで描きました。ちょっと変で、ミスマッチだったかもしれませんが、それが私らしいこだわりとも・・・・。


090705.jpgタイトルは「テッセンと山野草」 サイズはF10号

今回は悩んでいると言いつつ、なんか優しくて明るかったと言ってくださる人が多かったです。やはり分けが分からないです。行動展では皆さんとても熱心に見てくださり、皆さんの感想が又素晴らしくて
自分の作品は勿論、他の作家の作品の見方も皆さんが変わられたように思いました。作品を提出していることの意味がそこにもあるなあと私自身も感動しました。見てくださった皆さんありがとうございました。悩みつつもまた、それも楽しいと実感し、また描くことでしょう。
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