絵を見ることが好きでした。最近は自ら描くことにはまっています。その他趣味が多いので、経験したこと、感じたことを表現していきたい。

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暁斎展
 夫が珍しく「暁斎展見に行こうか」と誘ってくれました。気が変わらないうちにと朝一番に出かけました。京都国立博物館は駐車場も無料だし、空いており、入り口に並んでいる人はいましたが、それほど多くなく、9時30分開場と同時に入れました。ちょうどその頃団体客がバスでたくさん入ってきましたので、ちょっと早目がよかったと思いました。
 この展覧会は暁斎没後120年を記念して初期から晩年まで130件余りを展示されていました。初め浮世絵,ついで狩野派を学んだそうですが、7歳で筆をとり、10代で狩野派に入門し、59歳で亡くなるまで筆を持たない日はなかったらしい。お酒が好きでお酒を飲みながら描いた絵もあった。幕末から明冶にかけての江戸ということで、時代の移り代わりの影響もあると思うが、本当にさまざまな絵が描かれていた。本当にきれいな大和美人の絵は本当にきれいだ。身の毛もよだつようなおどろどろしい物も多く、幽霊、処刑の絵などは本当に怖かった。地獄絵も多く、この頃の人は地獄は本当に怖いところだと思っただろう。閻魔大王も多く描かれていたが、中には愛嬌のあるものや情けない状況のものもあり、このあたりが暁斎かな。俵屋宗達も北斎も暁斎にかかればかわいくてふっと笑える。雷神が太鼓を落として紐で手繰り寄せていたり、布袋さんが届きそうもないさおでせみを取っているのだが、そのせみが小さいのになんと存在感があること。町の生活を詳しく描いているものや遊女や尊の着物の柄の見事なこと。下絵からすごいのである。実物を模写して本のようなものに綴じていつも持ち歩いていたらしい。歌舞伎役者を妖怪にたとえた、どでかい絵を4時間で描いたと言う。このものすごい迫力はどうだ。狩野派で養った確かな技術があるからこそのものだろう。間違いなく凄腕だ。その一方で生き物に対する優しいまなざしも感じられた。シエークスピアは「人間は泣きながら生まれてきた」というが、暁斎は「だから人間は笑いを好む」という。そこに彼独特の風刺が生まれているとも言えるが、彼は只者ではない。「何かをやってくれる」という期待を裏切らない。こんなにいろいろな感情を表現した暁斎は何を言いたかったのだろう。人間は誰でも気づいているかどうかは別として実にいろいろな面を持っているということ?そしてどれも愛らしい人間。気品、真面目、夢、笑い、悲しみ、謙虚、死に対する怖れ、拷問。強烈な印象の中にも確かな人間愛があると見た。そんなあくの強い暁斎だが、私が一番気に入ったのは「ふみを読む女」です。しなやかさがすごくいい。
  ああおもしろかった!!!!!

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